■投資信託の種類・タイプ
ハイ・イールド・ボンド・ファンドとは
為替ヘッジを行わない投資信託のメリット・デメリット
ミリオン型投資信託とは
中期国債ファンドとMMFの違いは
グローバル・ファンドとは
エマージング・マーケットとは
ソブリン債とは
私募投資信託(投信)とは
バランス・ファンド、バランス型投資信託とは
会社型投資信託と契約型投資信託の違いは
リスク限定型投資信託とは
物価連動国債ファンドとは
投資事業組合と投資信託は、どう違うのか
■投資手法
システム運用とは
クオンツ運用とは
「フルインベストメントを基本とする」とは
ファンド・オブ・ファンズとは
モーニングスター社会的責任投資株価指数=MS-SRI
■投資信託運用会社の仕組み
アナリストとは何をしているのか
ファンドマネジャーとは何をしているのか
トップダウン・アプローチとは
ボトムアップ・アプローチとは
■投資信託の手続き
投資信託=ファンドの乗り換え(=スイッチング)とは
クローズド期間とは
ラップ口座とは
投資信託を購入する時に「証拠金」は必要なのか
■投資信託の運用と評価
公社債投信のリスクが株式投信より低いと言われる理由
投資信託の基準価額が変動するリスク要因は
組入比率が100%を超えている投資信託とは
公社債投信の信託報酬が株式投信よりも安い理由
「オーバーウエイト、ニュートラル、アンダーウエイト」とは
投資信託の純資産総額は大きい方がよいのか
投資信託の超過リターン(超過収益)とは
「分配金を再投資する」とは
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投資信託の運用報告書・レポートでは「当ファンドは今期2%の超過リターンを達成しました」などのコメントが掲載されていることがあります。この「超過リターン(又は、超過収益)」とは、投資信託の収益率がベンチマークをどのくらい上回ったか(下回った)を示すものです。
比較対象となるベンチマークには、投資信託の種類に応じて、TOPIXや日経225、その他の株価指標が選定されます。これは、投資信託を最初に組成する段階で、どの指標をベンチマークとしてその投資信託の運用成績をフォローするかを、決めておくのが通例です。
例えば、ある投資信託の1年間の騰落率が+2.0%で、ベンチマークの1年間の騰落率が+1.5%であれば、超過リターンは0.5%となります。逆に、その投資信託の騰落率は+2.0%だったが、ベンチマークの騰落率が+3.5%であった場合には、「ファンドの超過収益は−1.5%となった」と記載されます。
単純にみれば、超過リターンがプラスであればベンチマークと比較して上手な運用が行なわれたということにはなります。しかし、実際にはそれほど単純なものではありません。問題は、とっているリスクの量と比較してリターンがどうか、ということです。
通常、リターンは、とっているリスクの量に比例します。ですから、その投資信託では実はベンチマークを上回る成績をあげるために、ベンチマーク以上のリスクをとっている可能性もあります。ベンチマーク以上のリスクをとった結果として、ベンチマークを上回る運用成績を上げているのであれば、これは普通です。本当に評価しなければならないのは、ベンチマーク並みのリスクしかとっていないのに、ベンチマーク以上のリターンを上げているケースなどです。これは、超過リターンだけからは判断出来ません。
そこで、リスク量と比較しての、その投資信託のリターンが、ベンチマークのリスク対比でのリターンを上回っているかどうか、を測定するための指標として、シャープ測度などが考案されています。
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