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公社債投信のリスクが一般に株式投信より低いといわれる理由は、投資対象である債券の価格変動リスクが、株式投信の場合の株式と比較して、小さいからです。
債券の場合は一般的に償還期限、利払いが確定しているため、市場価格ベースでの値動きは安定しています。中でも、日本国債や日本政府保証債、国内の地方公共団体の発行する債券などは、一般企業が発行する社債と比較しても、発行体が債務不履行となるリスクが低く、信用面でも安全な投資対象だということになっています。
ただし、公社債の中にも、ハイリスクの債券があります。信用力の低い企業や国などか発行する債券です。場合によっては、こうしたいわゆる「ジャンク・ボンド」のほうが、業績・配当利回りの安定的な電力会社株式よりも価格変動は大きい可能性はあります。
過去の事例では、米国エンロン社の社債を組み込んでいた米ドル建てのMMFや公社債投信が、エンロン社の破綻・再建のデフォルトによって、大きく価格を下落させたこともあります。
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