「イールド」とは「利回り」のことを指します。「ボンド」は「債券」、「ハイ」は「高い」です。以上から、「ハイ・イールド・ボンド・ファンド」とは利回りの高い債券に投資するファンド=投資信託です。
名前を聞くと、一見リターンの高い、良い金融商品のように思えますが、実際にはハイリスク・ハイリターン型の商品です。
債券の利回りが高くなるのは、その債券の信用が低いことが原因です。信用力がある企業であれば、低い金利でもお金を貸してくれる人はいます。しかし、信用力の無い企業の場合には、高い金利でないと、誰もお金を貸してくれないために、発行企業等はやむをえず金利を引き上げることになります。それが結果として、投資家からみれば「利回りが高い」ことになります。
債券の「信用力」とは、元本・クーポンを当初予定通りの金額・期日に支払い・償還してくれるかどうか=債務の履行能力です。一般に「ハイ・イールド」と言われるものは、格付けでBB以下のいわゆる「ジャンク・ボンド」と呼ばれるものとほぼ同じ意味合いになります。
「利回りが高い債券」と「くず債券」とでは、聞いた印象は相当異なりますが、中身としては同じものです。
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