株式・公社債などの投資信託、ETF・REIT・MMFなど投信金融商品の入門ガイド

投資信託 辛口入門ガイド

SRI(社会的責任投資)ファンド



1. 投資信託ってなに?
 ■投資信託とは?
 ■投資信託のメリット
 ■投資信託のデメリット1
 ■投資信託のデメリット2
 ■投資信託のデメリット3
 ■投資信託の仕組み
 ■投資信託の基準価額

2. 投資信託の種類
 ■投資信託の種類
 ■株式投資信託
 ■公社債投資信託
 ■外貨建てMMF
 ■追加型株式投信の分類
 ■ETF(株価指数連動型上場投信)
 ■J-REIT(上場不動産投資信託)
 ■収益分配による分類
 ■SRI(社会的責任投資)ファンド
 ■インド株投資信託
 ■中国株投資信託

3. 投資信託の選び方
 ■投資信託のリスク分類
 ■ドルコスト平均法の活用
 ■ドルコスト平均法の弱点
 ■投資信託選びのヒント
 ■投資信託関連リンク
 ■投資のパフォーマンス評価1
 ■投資のパフォーマンス評価2
 ■投資のパフォーマンス評価3



4. 投資信託の手数料と税金
 ■投資信託を購入・運用する時の費用
 ■購入時の手数料
 ■購入後の手数料
 ■投資信託の税金
 ■株式投信の解約・償還益

5. 投資信託の売買と管理
 ■投資信託を郵便局で買う
 ■投資信託を証券会社等で買う
 ■投資信託の資料
 ■投資信託の換金可能時期と手数料
 ■金融商品販売法

SRI(社会的責任投資)ファンド


 SRIファンドは、株式投資信託の中で、アクティブ型の一つの種類として区分されます。

 SRI=Social Responsibility Investment (社会的責任投資)では、倫理・法令を遵守して、情報開示や環境対応などに前向きに取り組む企業こそが、消費者・社会の信頼を勝ち得ることができ、長期的には成長する企業であるという考え方に基づくものです。

 いわゆるコンプライアンスやコーポレートガバナンス、環境・人権・雇用・福祉・社会貢献への配慮・実行状況・執行体制をチェックした結果、アナリスト・ファンドマネジャーがふさわしいと判断した銘柄が選別されます。

 代表的な投資信託には、日興エコファンド(日興アセットマネジメント)、損保ジャパン・グリーン・オープン(ぶなの森)、エコ・ファンド(興銀第一ライフ)、UBS日本株式エコ・ファンド(エコ博士)、朝日ライフSRI社会貢献ファンド(あすのはね)などがあります。



 現時点でのSRIファンドの問題点としては、二つあります。

 一つは、上記の視点から銘柄選別をすると、結局社会貢献に配慮をする余裕がある企業、つまり好業績の大企業ばかりが選別されることになります。どのSRIファンドを見ても、多くの場合にはトヨタやキヤノンが組入れ上位銘柄に入っています。

 これなら、手数料の安い大型株のインデックスファンドを買ったほうがよいのではないか、ということになります。

 二点目は、銘柄選別の時に、「ネガティブ・スクリーニング」があまり実行されていない点です。特に、個人の考え方・哲学・人生観などに関係する要素、例えば、原子力発電所や兵器産業、たばこ産業など、見る人によっては銘柄選択から排除される可能性がありそうな企業でも、とりあえずは排除されにくい傾向にあります。

 つまり、個人によって異なる可能性がある価値基準での銘柄選別はされていないということです。例えば、どうしても兵器産業に投資したくない、という場合には、自分で直接株式に投資して自前のファンドを組成する必要があります。

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